2021年01月13日
今週もパイナップルの仲間を紹介します。
●クリプタンツス
ブラジル東部に20種を産します。乾燥した森林などに生える地生種です。ヒメアナナス属の和名があるように、株の直径が20㎝前後の小さな種類が多いです。葉はロゼット状について、花は株の中心に咲くが、地味で観賞価値に乏しいです。葉には鱗片を有するものや縞模様の美しいものが多く、たくさんの品種が誕生しています。
管理のポイント
乾燥に強く、0℃で冬越し可能です。概して強い光を好むが、耐陰性も強く、丈夫なものです。花が咲くころに子株を生じるが、生長点部分を切り取れば随時子株を得られます。繁殖は株分けでできます。
●ケスネリア
ブラジル原産の植物です。葉は硬く、長さ70㎝あるいはそれ以上に伸び、横に広がりません。葉縁には黒く鋭い刺があります。花序は円筒状にまとまり、小さな苞が輝くようなピンク色をして目立ちます。古くから栽培されている花の美しい種類ですが、花もちが若干短く、刺がきついことから栽培は増えていません。
管理のポイント
鋭い刺があり、扱いには注意が必要です。性質はたいへん丈夫です。強光を好みますが、明るい室内ならば十分に生育します。耐寒性も強く、5℃程度あれば越冬します。花後に生じる子株を株分けして育て、次の花を咲かせます。
●チランドシア・キアネア
別名ハナアナナス、タチハナアナナスと呼ばれます。エクアドル原産の植物です。チランドシア属で、唯一の営利生産される種類です。他のチランドシア同様に着生種で、葉は革質で細く長いです。花序は長さ15~20㎝、苞が整然と重なりながら並んで笹形になり、ピンクからローズピンクに色づきます。苞の間から紫色の小花が咲きます。
管理のポイント
鉢植えで栽培されるチランドシアです。生育期間の4~10月は十分に日に当て、たっぷりと水やりを行います。また薄めの液肥を月に1~2施すと良いです。冬は水を控えめにし、室内に置いて管理します。繁殖は株分けでできます。
次回はパイナップルの仲間④を紹介します。
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参考文献
主婦の友生活シリーズ 観葉植物ポケット図鑑
編集人:田淵増雄 発行人:上原嚴 発行所:株式会社主婦の友社 平成6年7月発行p.178~p.181