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2020年03月17日

観葉植物の仲間~シダ・ソテツの仲間㉔~

今週は「ハエマンツス」「イレシネ」「シッサス」「セイシカズラ」についてご紹介します。

 

●ハエマンツス

 別名マユハケオモトと呼ばれます。南アフリカのケープ州に21種を産する、球根あるいは球根状の植物です。日本でもセンコウハナビの和名を持つハエマンツス・ムルティフロスが花を見る目的で栽培されます。本種は肉厚で幅広の葉がオモトに似て、小花が集まり大きな薄い苞に包まれます。葉のつけ根は鱗茎状になり、夏も休眠せず常緑になります。

管理のポイント

 ハエマンツスの多くは夏に休眠するが、本種は常緑であるので、明るい室内において、水やりはやや乾かしぎみに管理したほうが失敗が少ないです。冬越しは5℃程度です。株分けで繁殖します。

●イレシネ

 別名マルバビユ、ケショウビユと呼ばれます。南アフリカ原産の植物です。非耐寒性の常緑多年草です。温室内で栽培すると2m近くまで育ち、茎の基部は木質化します。葉の色や形の異なる品種がいくつか栽培されています。生産量は多くなく、ミニ観葉や、ときに鉢物で出回るが、海外では夏花壇に利用したりもします。

管理のポイント

 戸外で栽培すると輝くような葉色を見せます。弱光下では斑模様が不鮮明になるので、室内で栽培する場合は、できるだけ明るい場所を選んで置き場とします。冬越しは5℃程度必要だが、室内なら問題ありません。繁殖は生育中の挿し木によります。

●シッサス

 シッサス属は約350種が熱帯から温帯に分布します。通常は巻きひげを持つツル植物であるが、分布域が広いこともあって、多肉性のツル植物や多肉植物などの形態の変化が大きいです。店頭に並ぶことはまれで、ふつうに見かけるのは、エレンダニカなど観葉の数種類です。

管理のポイント

 シッサス属の原産地は広域で、種類によってその管理方法など大きく異なるが、ここに紹介したものは耐寒性や耐陰性に優れる丈夫な種類です。古株では基部が木質化し、若枝を利用した挿し木で繁殖します。

●セイシカズラ

 インドネシア原産の植物です。常緑、ツル性の低木です。若い茎では巻きひげを持ち、他物にからみついて伸び上がり、古い茎では木質化が進みます。葉はハート形で長さ8~10㎝、レックスベゴニアにありそうな色模様で、葉表は緑色地に銀白色の模様があり、葉裏は暗紫色です。クライミング・ベゴニアに英名もあります。流通は少ないです。

管理のポイント

 やや耐寒性が弱く、乾燥ぎみに管理して8℃程度の越冬温度を必要とします。耐陰性は強い反面、強い日ざしのもとでは葉焼けしやすいです。明るい室内の置き、生育期の4~10月はたっぷりと水を与えます。

 

次回はシダ・ソテツの仲㉕の紹介をします。

 

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参考文献

主婦の友生活シリーズ 観葉植物ポケット図鑑

編集人:田淵増雄 発行人:上原嚴 発行所:株式会社主婦の友社 平成6年7月発行p.148~p.152

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