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2020年03月24日

観葉植物の仲間~シダ・ソテツの仲間㉕~

今週は「ヒナンカズラ」「ピギーバック・プランツ」「アスパラガス・アスパラゴイデス」「アスパラガス」についてご紹介します。

 

●ヒナンカズラ

 別名サネカズラと呼ばれます。関東以南、台湾、朝鮮半島原産の観葉植物です。森林の辺縁部などの日当たりのよい緩地に多く自生する常緑藤本です。寒さが厳しいと落葉となります。葉は肉厚く光沢があり、秋に赤熱する液果を球状に下げます。壁面のカバーや盆地に利用するほか、鉢植えの観葉植物にも利用されます。斑入り品種も出回っています。

管理のポイント

 日当たりを好むので、夏の強光を避けた戸外に置くのが理想だが、耐陰性もあり、明るい室内なら十分に生育します。極度の水切れを嫌います。繁殖は早春の古枝を利用した挿し木などによります。

●ピギーバック・プランツ

 北米西部原産の観葉植物です。1属1種の多年草です。この植物の最大の特徴は、葉のつけ根部分にムカゴを生じることです。根茎の発達がよく、多くの葉が根出します。葉柄は長さ20㎝、葉は心臓形で粗く大きな欠刻があり、有毛です。吊り鉢やミニ観葉で流通しています。

管理のポイント

 東向き、あるいは南向きの窓辺など、明るい室内で元気に生育するが、乾燥の激しいところではハダニなどが発生しやすいです。冷房した部屋など乾燥しやすい環境では霧吹きを行ってください。冬越しは5℃以上を保ちましょう。

●アスパラガス・アスパラゴイデス

 別名スマイラックスと呼ばれます。南アフリカ原産の観葉植物です。分類が定まらない植物で、どの属に分類するかでは諸説あります。園芸上も古い学説の属名で呼ばれます。枝が変化した仮葉は長楕円形で先端が鋭くとがり、革質です。ツルが長く伸びて吊り鉢などにされます。また、切り花としてコサージなどにも多用されます。

管理のポイント

 明るい室内に置いて管理します。乾燥に強く、多少の水切れや空気の乾燥では枯れることはないが、ハダニが発生しやすくなります。また、多肉質の根を持ち、もし地上部が枯れたとしても再生可能なことが多いです。

●アスパラガス

 この仲間の分類は諸説あるようで、文献によって原種の数など大きく異なります。旧世界に分布し、葉が退化し、枝が葉のようになった仮葉を持つことが特徴です。アスパラガス・オフィキナリスはギリシャ時代から薬用あるいは食用といて栽培されてきました。切り花や鉢物向けにいくつかの種類が生産され、特に切り花では重要な品目です。

管理のポイント

 暖地では露地で越冬する種類が多いです。多肉質の根を持ち乾燥によく耐え、逆に過湿に弱く、水のやりすぎは禁物です。明るい室内や西日を避けた戸外などで生育するのが良いです。病害虫ではカイガラムシが発生します。

 

次回はシダ・ソテツの仲㉖の紹介をします。

 

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参考文献

主婦の友生活シリーズ 観葉植物ポケット図鑑

編集人:田淵増雄 発行人:上原嚴 発行所:株式会社主婦の友社 平成6年7月発行p.153~p.156

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