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2020年04月07日

観葉植物の仲間~シダ・ソテツの仲間㉗・パイナップルの仲間①~

今週は「バニラ」「パイナップル」「エクメア」「エクメア・ファッシアータ」について紹介します。

 

●バニラ

 熱帯アメリカ原産のツル性の常緑多年草です。バニラエッセンスはこの果実を発行させて作ります。果実は長さ20㎝、太さ5mmほどで、熱帯地方で大量に栽培されます。わが国では植物園等で見本程度に栽培されるだけだが、葉に光沢があり観賞価値が高いことから、斑入りものが鉢植えで出回り、観葉植物とされます。

管理のポイント

 高温性であり、越冬には12℃以上が必要です。明るい室内、または夏の強光を避けた戸外に置き、冬はできるだけ保温に努めますヘゴづけやあんどんに仕立て、挿し木苗はミニ観葉としても利用できます。

●パイナップル

 熱帯アメリカ原産の観葉植物です。大型、地生のアナナス類です。花序は100個以上の小花が癒着し、苞の間から紫色の花を咲かせます。そのあと花序は肥大して食用とするパイナップルになります。パイナップルはこの植物の果実であり、花床などの肥大した部分を食用とします。本来葉には硬い棘があるが、棘のない品種が広く栽培されます。観賞用としてアナナス・ナヌスなども栽培されます。

管理のポイント

 粗悪な土壌や乾燥した気候にもよく耐える丈夫な植物で、施肥は特にいりません。果実の上部の冠葉を植えつけるか、あるいは花後に株元に生じる子株を分けて繁殖します。

●エクメア

 熱帯アメリカに172種を産する着生のアナナス類です。葉は基部が抱き合って筒状になり、その中に水をためます。また、その中心から花序を伸ばします。様々な種類が栽培されますが、それらはいずれも苞が美しく色づくものです。葉の模様の美しいものや、斑入り品種なども栽培されます。

管理のポイント

 強健な種類が多く、乾燥や暗所にもよく耐えます。越冬温度は5℃程度です。陽光を好むが、室内の窓辺程度でも生育が盛んです。花後に親株からやや離れて子株が生じるので、高温時に独立させます。

●エクメア・ファッシアータ

 別名シマサンゴアナナスと呼ばれます。ブラジル原産の観葉植物です。葉と花の美しさはエクメア属を代表し、この属の中では最も生産が多いです。葉は幅広く、基部が抱き合って筒状となり、表裏ともに灰緑色の模様が目立ちます。もともとは葉緑に鋭い刺を持つが、刺のない品種にエンゼルがあり、斑入り品種も時に出回ります。

管理のポイント

 エクメアに準じます。鉢土に水やりをするほか、筒状部にためておくが、冬越しに際しては水をためないほうがいいです。明るい室内、または戸外の明るい半日陰で管理し、生育期は置き肥などを施します。

 

次回はパイナップルの仲間①の紹介をします。

 

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参考文献

主婦の友生活シリーズ 観葉植物ポケット図鑑

編集人:田淵増雄 発行人:上原嚴 発行所:株式会社主婦の友社 平成6年7月発行p.164~p.170

 

 

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