2019年10月15日
急に寒くなり、少し風邪をひいた方が増える時期かもしれませんが、風のひき始めには葛根湯がおすすめです(*''ω''*)
すごく効くらしい・・・
あと菌に負けないようにご飯を食べるといいかもしれませんね!
それでは今週もシダ・ソテツの仲間を紹介します。
●アジアンタム・ラディアヌム
別名カラクサホウライシダとも呼ばれます。この植物はブブラジル原産です。たくさんの園芸品種が知られます。芽出しが赤みを帯びるものと明緑色のものがあり、前者では在来種やブリリアントエルスが多く栽培されます。また後者では、草姿がコンパクトにまとまるフリッツルーシーや葉がまばらにつくフラグランスなどがあります。
管理のポイント
水ぎれや空気の乾燥に弱いが、耐陰性や乾燥性は優れます。置き場は湿度を保つことを最優先に選びます。風呂場やキッチンなどを水を使う場所の窓の近くが理想です。施肥は特に必要ないです。
●アジアンタム・テネルム
フロリダ・西インド諸島・メキシコからペルー原産の植物になります。アジアンタム・ラディアヌムに酷似するが、本種はやや大型で、小葉は粗くつきます。また、小葉を引っ張ると小葉のみがきれいに離れるところから識別できます。小葉はやや大型で、芽出しの赤色が特に美しいです。いくつかの品種が知られるが、わが国ではスクータムロゼウムが流通する程度になります。
管理のポイント
耐陰性が強く、北向きの窓辺の明るさで十分育ちます。南向きの出窓などは乾燥しやすく、置き場としては最悪です。腰水による水やりが失敗少ないです。
●アジアンタム・トラペジフォルメ
別名ヒシガタホウライシダと呼ばれます。熱帯アメリカ原産の植物です。草丈は30~50㎝、1つの小羽片は長さ2~4㎝とアジアンタムの中では大型です。新芽は赤味を帯び、展開して大きく下垂します。植物園の湿温などに植えられることが多いが、鉢物の流通は少ないです。
管理のポイント
乾燥などで葉がチリチリになった株は、葉を地際から切り戻し、湿度を高く保つと、まもなく新しい葉を出してくるのはほかのアジアンタムと同じだが、本種は葉が大きいかわりに葉数が少なく、再生に時間がかかります。乾燥させないことが管理のポイントです。
●プテリス
我が国に自生するイノモトソウの仲間で、熱帯から亜熱帯にかけて約280種が自生します。栽培されるのはごくわずかだが、草姿や葉の色、形が美しいものが多く、青葉種のプテリス・フォーレイやプテリス・トムレラ、斑が美しいプテリス・エンシフォルミスなどが利用されています。
管理のポイント
プテリス・クレティカに準じます。明るい葉色や斑入りの葉がこの仲間の特徴であり、直射を避けた戸外や明るい室内に置いて過度の乾燥や水ぎれに注意し、ときどきは戸外に出して日光浴をさせます。室内の寒さならば十分に冬越しします。
●プテリス・クレティカ
別名オオバイノモトソウと呼ばれます。熱帯および亜熱帯原産の植物になります。栄養葉と胞子をつける胞子葉は形が異なります。いずれも基部の羽片を除いて一回羽状複葉です。たくさんの園芸品種が栽培され、斑入り品種のアルボリネアータやメイ、青葉品種のパーケリーなどが流通します。
管理のポイント
暖地では戸外で冬越します。水ぎれや過度の乾燥は避け、窓越しの日を避けた明るい室内に置きます。施肥は特に必要ないが、明るい場所におくなら薄めの液肥を施します。
次回はシダ・ソテツの仲間⑤の紹介をします。
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参考文献
主婦の友生活シリーズ 観葉植物ポケット図鑑
編集人:田淵増雄 発行人:上原嚴 発行所:株式会社主婦の友社 平成6年7月発行
p.21~p27